猫の去勢手術 肥満 糖尿病 尿路感染症 結石症

症例紹介

●去勢の手術(ねこちゃん)
写真1:腫瘤の外貌
写真1:去勢手術前(左)と手術後(右)のサバオちゃん

サバオちゃんは6ヵ月齢になるブラウンタビーのアメリカン・ショートヘアちゃんです。もともと身体が成猫に近くなってくるこの時期に去勢手術を希望されました。
猫ちゃんの去勢手術は、陰嚢の縫合が必要ないため、短時間で猫ちゃんに負担が少なく実施できます。
サバオちゃんはエリザベスカラーなし、抜糸なしで傷口は良好に癒合してくれたとのことです。

写真2:切除した腫瘤
写真2:去勢手術前の陰嚢
写真3:術後6日目の外貌
写真3:去勢手術後の陰嚢

去勢していない猫ちゃんの飼い主様にとって一番大変なのは、スプレー行為(おしっこによる臭いつけ)だと思います。スプレー行為をする理由には、自分の存在の誇示だけでなく、不安・葛藤を解消する転位行動という意味があるのですが、去勢することで治ることが多いことから、スプレー行為の治療法の第一選択は去勢手術といえるでしょう。

去勢手術の欠点は肥満です。肥満した猫ちゃんは、正常体重の猫ちゃんと比べ4倍糖尿病になりやすく、5倍関節疾患になりやすいと報告されており(Scarletら, 2012)、尿路感染症や結石症のリスクも上がることが分かっています。肥満による運動不足により飲水量が減るので、尿量や回数が減ってしまうため、頻繁に尿で膀胱の中を洗い流すことがなくなることや尿の濃度が濃くなってしまうからです。
サバオちゃん、いつまでもイケメンでいるために肥満注意で頑張ろうね。

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