猫の避妊手術 乳腺腫瘍

症例紹介

●避妊の手術(ねこちゃん)

メロウちゃんは10ヵ月齢になるMix猫さんです。避妊手術を希望で来院されました。

避妊手術の利点は、乳腺腫瘍の発生率が減らすことができることが第一かもしれません。避妊手術の時期と乳腺腫瘍の発生率は、密接に関わっています(表を参考下さい)。

避妊の時期 乳腺腫瘍の発生率
6ヵ月齢以下 91%減少
12ヵ月齢以下 86%減少
未避妊猫は、6ヵ月で卵巣摘出を実施した猫と比べ乳腺腫瘍の発生率7倍

乳腺腫瘍は猫ちゃんで発生する腫瘍の中で3番目に多い腫瘍です。猫ちゃんの乳腺腫瘍は、嫌なことにほとんどが転移や再発を起こす悪性腫瘍であり、乳腺の腫瘍をみつけたら85-93%の割合で悪性腫瘍であるという報告もあります。

腫瘍の大きさや腫瘍の悪性度、手術の仕方の3つの要素が猫ちゃんの寿命に大きく影響を与えることが分かっているため、猫ちゃんのおっぱいにしこりを見つけたら、出来るだけ早くホームドクターに相談してください。

ただ避妊手術の欠点として肥満体質となることが挙げられます。肥満の猫ちゃんは正常体重の猫ちゃんより糖尿病(約4倍)や関節病(約5倍)かかりやすくなるという報告があります。

メロウちゃんはエリザベスカラーなしで1週間後に無事、抜糸を行ないました。お母さん曰く、もともとがぽっちゃり系なメロウちゃんなので肥満には気をつけないといけませんね… とのこと。ぽっちゃりメロウちゃんも好きですがやっぱり病気になるとお金もかかっちゃうもの。メロウちゃんダイエット、ファイトだね。

 

写真1:緊張MAXのメロウちゃん
写真1:緊張MAXのメロウちゃん
写真2:手術直後
写真2:手術直後
写真3:手術後1週間(抜糸後)
写真3:手術後1週間(抜糸後)
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