口腔鼻腔瘻(上顎の歯槽膿漏が引き起こした鼻炎)

症例紹介

●口腔鼻腔瘻(上顎の歯槽膿漏が引き起こした鼻炎)
写真1:右上顎第1後臼歯の顕著なガスキャップ像
写真1:右上顎第1後臼歯の
顕著なガスキャップ像

10歳になるミニチュアダックスフントの女の子が来院されました。
ここ最近になって急にくしゃみが増えてきており、過去にも同じ症状で抗生物質のお薬を飲み、症状がなくなったそうです。
身体検査・X線検査にて奥歯の歯槽膿漏が原因でその近くを通る鼻道にまで影響が出てしまい、鼻炎の症状が出ている可能性が高いことが分かりました。

飼い主様には、お薬で炎症を散らす事はできること、ただ根本的な治療としては原因となっている歯の抜歯と消毒・抜歯した部分をお口の粘膜を使って閉じてあげる手術が必要であることを説明しました。

写真2:術後の外貌(手術後1週間)
写真2:
術後の外貌(手術後1週間)
この病気は比較的高齢のワンちゃんに多い病気であり、麻酔をかけても耐えられる体力があるか健康診断し、その結果によってその子にあった治療を考えることもできることを説明しました。

飼い主様は麻酔前の検査の後、問題なければ手術による根本的な治療を希望されました。幸いにも麻酔をかけられないという所見もなかったことから、手術を実施し無事にその日のうちにご自宅へ帰られました。

写真3:術後の外貌(手術後1週間)
写真3:
術後の外貌(手術後1週間)
手術後1週間後の検診では、くしゃみの症状もなく、ふやかしたご飯をしっかり食べていて、顔の外貌の変化もないとのことでした。

抜歯の手術は術後、数日間お口周りが腫れることがありますが、必ず元に戻ります。手術前の美人の顔のままで仕上げる事ができて一安心です。

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